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2008年10月11日(土) 17時20分

「被害女性は赤羽さん」=子供救う、情熱胸に−元同僚ら無事祈る・エチオピア誘拐時事通信

 エチオピアで誘拐されソマリアに連れ去られた日本人医師について、茨城県土浦市の土浦協同病院の医師らが11日、「以前、小児科に勤めていた女性医師」と証言した。勤務していたのは赤羽桂子さん(32)で、報道された犯行グループとともに映っている映像を見て、分かったという。
 赤羽さんは現在、長崎大大学院医歯薬学総合研究科(長崎市)の博士課程1年で、熱帯医学研究所の科目を専攻。同大関係者も写真で赤羽さんと確認し、「感染症を勉強しながら、子供を救いたいという情熱を持っていた」と話した。
 土浦協同病院によると、赤羽さんは2003年10月から07年3月まで在籍。約2カ月一緒に働いた男性医師(45)は「国際協力に興味があると聞いていた。海外に行くとうわさで聞いたが、身近な人だったのでびっくりしている」と語った。
 赤羽さんは、遅くまで病院に残るなど仕事熱心で、性格は明るく、患者の赤ちゃんに優しく接していたという。男性医師は「無事に戻ってきてほしい」と心配そうに話した。 

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