【サイパン(米自治領)10日共同】1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で今年2月にサイパンで逮捕、拘置されていた元会社社長三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=の移送が10日未明(日本時間同)始まり、ロスに向けサイパンを出発した。
移送には民間航空便が使われ、グアム、ハワイを経由し、ロスに現地10日午前5時(日本時間同日午後9時)ごろ到着する予定。発生から約27年、事件をめぐる司法手続きは、現場となったロスで本格化する。
三浦元社長はロス市警の留置場に入り、罪状認否のため14日午後(日本時間15日午前)にロス郡地裁に出廷する。
元社長はロス市警の捜査員やサイパンの検察当局者ら数十人に取り囲まれながら、空港の滑走路面を歩いてグアム行きの民間航空機に搭乗。機内では、同乗した報道陣の問い掛けには一切応じず、付き添いのロス市警捜査官と短く言葉を交わした以外は、目を閉じて無言のままだった。