2008年10月10日(金) 22時33分
直接言えないこともネットでは書き込める、高校生の3割が意識(Impress Watch)
ネットスターは10日、第8回「家庭でのインターネット利用実態調査」の結果を発表した。ブログや掲示板では、「面と向かっては言えないことも書き込める」と自覚している高校生が3割に上ったという。調査は9月9日と10日、高校生600人と保護者600人の合計1200人を対象に、Webアンケート形式で実施した。
ブログやSNS、掲示板などに書き込む際に高校生が感じる意識では、「面と向かっては言えないようなことでも書き込める」が32.0%で最多。次いで、「自分をよく見せようとしてしまう」(24.4%)や「いつもより強気に出てしまう」(15.9%)が多かった。「ネットのコミュニケーションの難しさへの自覚を持つ高校生が少なくない」(ネットスター)。
高校生がネットで恐怖を感じた場面をサービス別に聞いたところ、ブログでは「アダルトや出会い系などのリンクをはられた」が33.7%でトップ。SNSでは「知らない人から変なコメントを書き込まれた」が23.6%で最も多く挙げられるなど、「同じコミュニケーションサイトの中でも若干の差が見られた」としている。
● ネットトラブルで保護者に相談しない理由
また、PCで頻繁に閲覧するサイトについては、高校生が「掲示板・ブログ・SNS」(46.4%)や「動画サイト」(51.7%)など、利用者参加型のサイトを多く挙げた。一方で保護者は「ニュース・天気予報サイト」(63.8%)や「交通情報・乗換案内サイト」(51.9%)など、閲覧型のサイト利用が多かった。「子どもが作成しているサイトを見たことがある」という保護者は28.6%だった。
高校生がネットでのトラブル時に相談する相手で最も多かったのは「友達」で53.7%。「母親」(29.3)や「父親」(21.9%)を2倍近く上回った。保護者に相談しない理由では、「説明するのが面倒」が41.9%でトップ。次いで、「解決できるとは思わない」(36.8%)が多く挙げられた。
保護者に相談相手として求めることとしては、「インターネットの仕組みを知っていて欲しい」が52.3%で最多。半数の高校生が、保護者の知識や経験次第では相談しやすくなると感じている実態も伺えた。「保護者が基本的なインターネットの仕組みを知ることが、ネット利用時のリスク対処支援・教育の前提条件」(ネットスター)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000058-imp-sci