2008年10月09日(木) 17時33分
ウィキア、オープンソース検索プラットフォーム「WISE」を発表(Computerworld.jp)
米国のオープンソース検索ツール・ベンダーであるWikia(ウィキア)は10月8日、個人や企業がインタラクティブな検索結果を生成できる新たなAPI をサポートするプラットフォーム「Wikia Intelligent Search Extension(WISE)」を発表した。
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Wikiaは、Wikipediaの創設者であるジミー・ウォレス(Jimmy Wales)氏が共同設立者兼会長を務めている企業で、今年オープンソースの検索ツールWikia Searchを投入している。
WISE用のAPIを使えば、サードパーティが個々の検索キーワードに対してWISEAppsと呼ばれる特別な検索結果を提供できる。Wikiaは、WISEAppsを活用することにより、検索を行って情報を探す際に必要となる作業を減らすことができると説明している。
Wales氏は、「検索エンジンを真にオープンなものとするためには、活力のあるコミュニティの意見を継続的に取り入れていく必要があるという信念が、Wikia Searchプロジェクトの基本理念だ」とし、次のように強調した。
「他社も、検索結果に対するユーザーのインプットを可能にするような技術の“実験”を行っていると発表しているが、Wikia Searchプロジェクトは、他の技術では実現できないようなレベルのインプットを実現するための手段を模索している」
WISEについては、Washington PostやThomson Reuters、Digg、TwitterWISEなどの企業が検索結果のカスタマイズ用に使っている。
Wikia SearchとCuil(元Google社員が今年7月に発表した検索エンジン:関連記事)は、Googleの新たなライバル候補として注目されている。しかし、インターネット関係の調査会社Hitwiseが今年8月末に発行した調査リポートによると、これら2つの検索エンジンは、現在までのところGoogleが支配する検索市場に大きなインパクトを与えるには至っていないという。
(Heather Havenstein/Computerworld米国版)
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