2008年10月08日(水) 14時34分
ゼロゼロ物件で提訴 家賃滞納でカギ交換や違約金(産経新聞)
敷金・礼金なしでアパートやマンションに入居できることで若者や低所得者層に人気の「ゼロゼロ物件」をめぐり、家賃の支払いが数日遅れただけで部屋のカギを交換されたり、法外な違約金を取られたとして、5人の居住者が8日、不動産会社「スマイルサービス」(東京都新宿区)を相手取り、慰謝料などとして計約1186万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状によると、原告は同社との間で「部屋のカギを利用する」という特殊な内容の契約を結び、月4万6000円〜8万6000円を支払って居住。同社は契約に基づき、支払いが遅れると部屋のカギを無断で交換し、新しいカギを渡す条件として家賃の1割相当の違約金を支払わせた上、「施設再利用料」「生存確認出張料」などの名目で1万5750円〜1万500円を請求していた。
弁護団によると、在宅中に無理やり追い出されてカギを交換させられた原告や、荷物を部屋から撤去されて、その後も返還されていない原告もいるという。
原告側は、「公序良俗に反しており、契約自体が違法だ」などと主張。原告側は支払った違約金などのほかに、1人当たり200万円の慰謝料を請求している。
弁護団は「スマイルサービス以外にも、この業態が広がっており、被害者はまだまだいるはず」と指摘している。
スマイルサービスは「係争中でコメントできない」としている。
【関連記事】
・
敷金トラブル、昨年度1万件超 借り主は知識を
・
賃貸マンション ユニークなサービス続々
・
単身女性向けアパート 旭化成ホームズが関東地区限定販売
・
活況、中古マンションの行方 「新築」値崩れ、薄れる魅力
・
警官女性射殺で「借り手ない」アパート大家が東京都提訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000565-san-soci