【サイパン(米自治領)7日共同】一九八一年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンで拘置中の元会社社長
三浦元社長は週内にロスに移送され、法廷での罪状認否は来週になる見通し。逮捕から七カ月半を経て、事件審理に向けた司法手続きが本格的に始まる。
弁護人のバーライン氏は七日、ロス市警捜査官の到着に先立ち、拘置先の収容施設で三浦元社長と接見。元社長は「(ロスを管轄する)カリフォルニア(州)で闘い続ける準備はできている」と話したという。
ジャクソン捜査官らは九月十五日、サイパンの地裁の身柄移送命令を受け、いったんサイパンに入った。しかし、到着直前にサイパンの最高裁が移送の一時停止を決めたため、ロスに戻った。
その後、最高裁は一時停止を解除。ロス郡地裁が殺人の共謀容疑について逮捕状を有効と決定したことを受け、元社長は移送に同意した。弁護側は九月二十九日、米連邦地裁で人身保護請求を取り下げ、移送が決まった。