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2008年10月05日(日) 08時03分

メラミン 新たに3商品自主回収 中国側「NZ・豪州から乳原料」産経新聞

 大阪市淀川区の食品輸入業者「エヌエス・インターナショナル」が中国から輸入したチョコレート菓子「チョコピローズ」から有害物質のメラミンが検出された問題で、エヌエス社は4日、大阪市から回収指示を受けたチョコピローズに加え、同じ中国の工場で製造されたポテトチップスなど菓子3商品の自主回収を発表した。

 追加で回収するのは、「コーンチュールチョコレートクリーム」「ポテトチップス濃厚わさび醤油(しようゆ)味」「チップスコーン」。エヌエス社は2月以降、「チョコピローズ」を71万2416袋、「コーンチュール」を9万4272袋、「ポテトチップス」を19万3392袋、「チップスコーン」を14万9364袋それぞれ輸入したという。

 今回、回収を発表した商品のほかにも9月下旬から自主回収した菓子が2商品あるが、これまでメラミンは検出されていないという。

 また、エヌエス社は製造元の中国メーカーが「ニュージーランドとオーストラリアの会社から乳原料を仕入れた」と説明していることを明らかにした。

 一方、商品を販売していた各地のスーパーやドラッグストアでは4日、一斉に商品を撤去した。

 スーパー大手イオン(千葉市)は、グループのスーパー計33店舗で販売していたチョコピローズなどを店頭からすべて撤去。ドラッグストア最大手のマツモトキヨシ(千葉県松戸市)は全店に通達を出し、4日朝から撤去を開始した。静岡県藤枝市の卸売会社「大黒屋」は、商品を販売した同県や神奈川県などのスーパー、100円ショップなど数十社に回収を依頼した。

 岡山市のスーパー「ハローズ十日市店」もチョコピローズ約20個を売り場から撤去。男性店長(36)は「菓子などの加工食品は中国製が多い。品質検査を徹底してほしい」と訴えた。

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 ■「信じていた…」エヌエス社困惑

 大阪市淀川区のエヌエス社では4日夜、外林久忠会長らが記者会見した。

 午後7時からの会見の冒頭、外林会長は「消費者や小売店のみなさまにご迷惑をお掛けして申し訳ない」と深々と頭を下げ、「こんなことがなぜ起きたのか。原因を究明したい」と困惑した様子。「チョコピローズ」は、中国の検査でメラミンは検出されなかったとの報告を受けたといい、外林会長は「信じていたのに大変ショック」と肩を落とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000071-san-soci