2008年10月05日(日) 22時20分
<ドイツ>不動産金融の救済策を撤回(毎日新聞)
【ロンドン藤好陽太郎】資金繰りが悪化していたドイツ不動産金融大手ハイポ・リアル・エステートは4日、9月末にドイツ政府と民間銀行団が決めた350億ユーロ(約5兆円)の緊急融資による救済策が撤回されたと発表した。ドイツ政府と銀行団は5日、新たな救済策の検討に入ったが、米国から飛び火した金融危機は欧州で一気に深刻化してきた。
欧州メディアによると、同社が必要とする資金は、年末までに1000億ユーロに達する可能性が出てきており、複数の銀行が手を引いた。
同社は総資産が3950億ユーロ(約57兆円)に上る。不動産市況の悪化で資金調達が困難になり、9月29日に緊急支援策が発表された。資金繰り支援がなければ、「数日しかもたない」との見方が出ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000071-mai-bus_all