静岡刑務所(静岡市葵区)は2日、業務用パソコンに別の職員のパスワードを入力して別の刑務所の受刑者などに関する情報を不正に閲覧したなどとして、同刑務所の前首席矯正処遇官の法務事務官(54)を減給(100分の20)2か月の懲戒処分とした。
発表によると、事務官は2005年8月頃〜今年2月頃に、刑務所の事務室などで、自分のパソコンに別の職員のIDやパスワードを入力して法務省のネットワークに不正に接続し、ほかの刑務所の日常業務や受刑者の入出所などの情報を閲覧するなどしていた。
ほかの職員のパスワードは類推するなどして割り出したという。当直勤務用に使われるパソコンに不具合が生じたため、同刑務所が調べたところ、事務官が当直勤務中に他人のパスワードを使って不正に接続していたことがわかったという。
同刑務所の尾川永治所長は「誠に遺憾で、深くおわびする。職員への指導徹底と信頼回復に努める」とのコメントを出した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20081002-OYT8T00837.htm