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2008年10月01日(水) 11時02分

有害食品の自主回収報告を 食品業者に義務付け中日新聞

 【愛知県】名古屋市は1日から、食品メーカーが健康被害の恐れのある商品を自主回収する場合、保健所への報告を義務付ける制度を始める。「市食の安全・安心条例」に基づいて実施し、県内で初めて。市内1600の事業所が対象となる。

 事故米の不正転売や、有害物質メラミンの混入など、食の安全を脅かす問題は後を絶たないが、市が食品衛生法に基づく回収命令を出せるのは成分検査を実施した後。初動対応はメーカーの自主回収に頼らざるを得ないため、監視を強める。

 禁じられた添加物が使われていたり、賞味期限の記載ミスなどで自主回収を始めた時点から業者に報告を求め、対象となる食品に関する情報をすぐに市のホームページなどで公表する。取引先がスムーズに商品の回収を進めやすくなるほか、市民にも周知を図り、被害の拡大を食い止める。

 市によると、同様の制度は東京都や大阪府などで実施している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081001-00000009-cnc-l23