2008年10月01日(水) 21時54分
<メラミン>「タルト」から検出 兼松が中国から輸入(毎日新聞)
大手商社の兼松(東京都港区)は1日、中国から輸入し、国内で販売されたエッグタルトから、化学物質「メラミン」が1.4ppm検出されたと発表した。国内で販売した食品からメラミンが検出されるのは丸大食品に次いで2件目。これまで健康被害の報告はないが、万全を期すため自主回収する。
兼松が中国広東省の仏山市金城速凍食品有限公司から輸入しJTBグループのJTB商事(東京都豊島区)が通信販売商品「JTB海外おみやげ マカオエッグタルト 3箱セット」(1箱6個入り、1個50グラム)として289セットを国内で販売した。
兼松によると、欧州食品安全機関(EFSA)の基準では今回検出されたメラミンの量は、体重60キログラムの人が毎日428個を食べ続けても健康被害がない量という。
兼松は5月末からこの商品を輸入し、JTB商事は6月から通信販売していた。兼松の自主検査でメラミンの混入がみつかった。混入の原因については現在調査中という。
JTB商事は同日、中国の乳製品を原料として使用し、海外のおみやげ商品として国内で通信販売している「マカオウーロン茶クッキー」「香港八景チョコ」など45品について、安全性が確認されるまで当面販売を自粛することを決めた。これらの商品は中国、台湾で生産している。
問い合わせは兼松食品第2部調理食品課03・5440・9580。
厚生労働省は同日、港区に対し、食品衛生法に基づきエッグタルトの回収を兼松に命じるよう指示した。【田畑悦郎、小倉祥徳】
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