【サイパン(米自治領)29日共同=吉田昌樹】一九八一年の米ロサンゼルス銃撃事件でサイパン拘置中の元会社社長
二月の逮捕から約七カ月、事件の審理に向けた司法手続きがロサンゼルスで始まる。元社長はこれまで逮捕の不当性を主張してきたが、連邦地裁に出廷する直前、弁護人に「今は(ロスを管轄する)カリフォルニア(州)に行く時だ」と語り、自ら移送に同意した。
ロス郡地裁が逮捕状容疑のうち殺人の共謀を有効と判断したことを受け、方針を変えたとみられる。
マンソン判事は取り下げ表明を受け、サイパンの連邦地裁が人身保護請求の審理のために出していた移送の一時停止命令を解除。ロサンゼルスの司法当局による移送要員派遣など、準備が整えば移送が開始される。
サイパンの検察は二十九日中にロサンゼルス郡検察に人身保護請求の取り下げについて報告、ロス市警などが移送のタイミングや方法などを詰める。
三浦元社長は、日本からサイパンを訪問中の今年二月二十二日に逮捕され、拘置されている。二〇〇三年に妻