2008年09月29日(月) 15時54分
三浦元社長、ロス移送へ 人身保護請求を取り下げ(産経新聞)
【ロサンゼルス=松尾理也】1981年のロス疑惑銃撃事件で米自治領サイパン島で勾留(こうりゅう)中の元会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=の弁護団は29日(サイパン時間)、北マリアナ連邦地裁に申し立てていた人身保護請求を取り下げ、ロサンゼルスへの身柄移送に同意した。ロス市警はただちに係官を派遣し、実際の移送手続きに入るとみられる。
審理には、三浦元社長本人も出廷。弁護団によると、三浦元社長も「今は(ロスを管轄する)カリフォルニアに行く時だ」と移送に同意する意思を示したという。
三浦元社長のサイパンでの弁護団はこれまで、三浦元社長の逮捕と身柄拘束が合衆国憲法に違反するとし、徹底的に争う姿勢を示していた。しかし、逮捕状無効申し立てに対しロス郡地裁が26日、殺人罪での逮捕を無効とする一方、共謀罪は有効とする判断を示したことを受け、方針を変えたとみられる。
三浦元社長がロスへ移送されれば、身柄到着後48時間以内に義務づけられている罪状認否のため、審理が行われる裁判所に出頭することになる。
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特集「ロス疑惑」
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