記事登録
2008年09月27日(土) 23時29分

<中山国交相辞意>「単なる偏見、当然」日教組など反発強く毎日新聞

 中山成彬国土交通相が、地元宮崎の会合などで、日本教職員組合(日教組)批判を繰り返した揚げ句、就任から5日で職を放り出す。成田空港整備で地元に「ごね得」との言葉を浴びせ、「日本は単一民族」と北海道ウタリ協会を刺激し謝罪したにもかかわらず、日教組批判をヒートアップさせて、最後は自民党内外からの更迭論に押しつぶされた。

 中山国交相は27日、日教組について「『内心に立ち入らない』と言って道徳教育に反対している」などと批判を展開し、「日教組は解体する」「日教組はぶっこわす」と攻撃を強めた。これに対し、日教組中央執行委員の岡島真砂樹・教文局長は「全く悪びれず同じ発言を繰り返した。『日教組の強いところは学力が低い』とはどういうデータの裏付けがあるのか。単なる偏見で、当然辞任すべきだ」と強調した。

 社民大分県連合顧問の村山富市元首相は「思い込みだけで発言するなど言語道断。『成績が悪い』と決めつけられた子どもたちが傷つくのに考えが及ばぬのか」と憤った。

【関連ニュース】
中山国交相:辞意固める 問題発言の責任取り
中山国交相:「がんは日教組、解体しなければ」宮崎で発言
中山国交相:与党内に更迭論強まる 解散日程にも影響か
中山国交相:「日教組ぶっこわす」宮崎での発言要旨
民主・小沢代表:「首相にも責任ある」中山国交相発言受け

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080927-00000113-mai-pol