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2008年09月27日(土) 19時40分

中山国交相発言、進退問題に 宮崎で再び日教組批判中国新聞

 中山成彬国土交通相は二十七日午後、宮崎市内で記者団に「日本の教育の『がん』である日教組(日本教職員組合)をぶっ壊すために、私が頭になる」と述べた。これに先立ち、自民党宮崎県連の会合で行った「日教組は解体しなきゃいかんと思っているところだ」という発言の真意として説明した。

 「日本は単一民族」などの一連の発言をめぐり、麻生太郎首相に対し罷免を求めている野党側が反発を強めるのは確実。記者団に「絶対に辞めないと言って、しがみついているつもりはない。推移を見守りたい」と述べており、進退問題に発展してきた。早期の衆院解散・総選挙をにらむ首相の判断が注目される。

 会合のあいさつで中山氏は「日教組については言いたいことがある。国旗国歌についても教えない。何よりの問題は道徳教育に反対していることだ」と指摘。二〇〇六年の臨時国会での教育基本法改正時に国会周辺で反対運動があったことを例に挙げ「日教組の一部の方々は、考えられないような行動を取っている」と語った。

 中山氏は二十五日、共同通信社など報道各社とのインタビューで、大分県の教員汚職事件に言及、日教組と絡め「大分県教委の体たらくなんて日教組(が原因)ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ」と話した。

 また、外国人観光客の誘致策に関連し「日本は随分内向きな、単一民族といいますかね、あんまり世界と(交流が)ないので内向きになりがち」と発言。成田空港建設への反対闘争を「ごね得というか、戦後教育が悪かったと思う」と批判した。

 同日夜、発言を撤回するコメントを発表。その後、謝罪もしたが、日教組、北海道ウタリ協会など関係者から抗議が相次いだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809270208.html