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2008年09月27日(土) 13時02分

中山国交相:「ごね得」発言 周辺自治体憤り、「歴史認識がない」 /千葉毎日新聞

 ◇知事・関係市町長連名、抗議文手渡す
 中山成彬国交相が、成田国際空港の拡張が進まなかった原因について「(地元住民の)ごね得」と発言した問題は、信頼関係を築くために努力を重ねてきた地元自治体、地権者双方に大きな波紋を広げた。堂本暁子知事は26日、会見して強い不快感を示し、周辺自治体からは「歴史認識がない」と憤る声も出た。
 堂本知事は同日、国交省を訪れ、中山国交相に関係市・町長と連名の抗議文書を手渡した。「国交相の発言には強い失望を抱かざるを得ない。今回の発言は今後の空港整備・運用に大きな影響を及ぼす。強く抗議するとともに真意の説明を求める」という厳しい内容だ。
 知事は、それに先だって県庁で会見し、「住民を逆なでするようなことでは、仕事がスムーズにいくわけがない」と批判した。
 成田市の小泉一成市長は、「重く長い空港建設への歴史認識がない。空港とともにまちづくりを進めようとしている中で、非常に残念な発言だ」と憤りを隠さなかった。
 一方、暫定平行滑走路(2180メートル)南端の未買収地である千葉県成田市東峰地区の地権者の一人、「三里塚物産」社長の平野靖識さん(63)は、「ごね得と言ったそうだが、成田問題の歴史をもう1回きちんと調べるべきだ」と、中山国交相の「認識不足」を厳しく批判した。【柳澤一男、神足俊輔】

9月27日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080927-00000105-mailo-l12