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2008年09月27日(土) 10時31分

三浦元社長の弁護人「失望している」スポーツ報知

 「まったく失望している」—。米ロサンゼルス銃撃事件で裁判所が26日下した共謀容疑の逮捕状を有効とする決定。元会社社長、三浦和義容疑者(61)の弁護人、ゲラゴス氏は審理後の記者会見で実質的な敗北に落胆の表情を見せた。対照的にロサンゼルス郡検察のギボンズ広報官は「喜ばしい決定だ」と笑みを見せた。

 5分ほどで終了した審理後、ゲラゴス氏は裁判所前の芝生で100人近い日本メディアに取り囲まれ、記者会見した。

 米人気歌手で子どもへの性的虐待の罪に問われたマイケル・ジャクソン(2005年に無罪評決)の裁判などを手掛けたすご腕弁護士は「わたしは共謀も日本ですでに裁かれ、無罪になったとの考えだ」と納得いかない様子。上訴するかどうかについては「まだ決めていない」と述べるにとどまった。

 ギボンズ広報官は三浦元社長のサイパンからの移送についても「待ち望んでいる」と述べ、自信を見せた。

 法廷には郡検察で捜査を担当しているジミー佐古田氏も出席。審理後、今後の捜査などに関しては「何も言えない」としたものの「アイム スマイリング(わたしはうれしい)」と語り、笑顔を隠さなかった。

 ◆米国の共謀罪 犯罪実行のため2人以上が謀議して合意し、実現に向けた明白な行為(顕示行為)があったことが立証されれば、実行行為が立証されなくても単独の罪として刑事責任が問われる。ロサンゼルス銃撃事件で1988年に出された逮捕状は、三浦和義元社長が事件当時の妻一美さん=当時(28)=を殺害するために元女優や氏名不詳の人物と共謀した上、一美さんを撃つよう何者かに手で合図をしたことなど計20項目の顕示行為を示している。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080927-OHT1T00124.htm