2008年09月24日(水) 09時19分
「グーグルフォーン」登場 次世代高機能携帯で競争本格化(産経新聞)
【ロサンゼルス=松尾理也】米グーグルは23日、同社が開発した携帯電話基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した初めての携帯端末「G1」を発表した。インターネットの巨人、グーグルの参入で、ネット接続機能などを強化した次世代高機能携帯をめぐる競争が本格化しそうだ。
G1は台湾のHTC社が製造し、米携帯事業者大手のTモバイルを通じて販売される。画面をスライドさせるとキーボードが現れる2層構造で、価格は179ドルと、ライバルとなるアップル社の「アイフォーン」(199ドル)よりやや安く設定されている。
これまでの携帯OSと違い、「アンドロイド」は原則無償で世界の携帯各社に提供される。グーグルがインターネット上で提供する地図検索や電子メールサービス、さらには動画サイト「ユーチューブ」などへのアクセスが容易な点が売り物だ。
インターネット検索で圧倒的なシェアを誇るグーグルは携帯電話を次代の主要事業と位置づけ、「アンドロイド」によって自らのサービスに利用者を誘導することで、ネット広告市場での現在の優位を維持する戦略を立てている。
G1は米国で来月22日に、英国でも11月に発売される予定。「アンドロイド」をめぐっては日本のNTTドコモ、KDDIを含む世界30社以上の事業者が開発、使用に向けての連合を組んでおり、今後日本でも同OS搭載の端末が登場するとみられる。
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