広島県公安委員会は24日、指定暴力団共政会会長守屋輯被告(65)=恐喝罪で1審懲役7年、控訴=に対し、同被告に脅し取られた上納金の返還請求訴訟を起こしている元解体工事業の男性(66)=広島市=が不安を招く行為をしてはならないとする請求妨害防止の仮命令を出した。
8月1日施行の改正暴力団対策法に基づく措置で、県警によると鹿児島県に続き2例目。
仮命令の期限は10月8日までで、男性や家族への面会要求や電話のほか、同様の行為を組員に命じることも禁じた。
守屋被告は1審公判中に健康上の理由などで保釈され、現在は兵庫県西宮市の病院に入院中。今後、被告側から意見聴取し本命令を出す方針。
恐喝事件をめぐっては、別の被害者男性(57)を金属バットで殴り重傷を負わせたとして、元共政会系組員(50)が今月10日に実刑判決を受けた。