自民党の麻生太郎総裁(68)は24日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第92代、59人目の首相に選出される。麻生氏は直ちに組閣に着手し、同日夜の皇居での任命式・認証式を経て麻生内閣が発足する。
新たに小渕優子衆院議員(34)の少子化担当相での初入閣が内定。37歳で入閣した野田聖子元郵政相を抜いて戦後最年少の閣僚となる。また中山成彬元文科相(65)の入閣が固まった。
福田内閣は同日午前の臨時閣議で総辞職した。在任期間は365日間だった。
首相指名選挙は午後1時すぎから衆参両院でそれぞれ始まり、参院では決選投票を経て民主党の小沢一郎代表が指名される見通し。これを受け両院協議会が開かれるが、不調に終わるのは確実で、憲法の規定により衆院の議決が優先され、麻生氏が首相に指名される。
麻生氏は24日夜、公明党の太田昭宏代表と首相官邸で会談した後、組閣本部を設置し閣僚の呼び込みを始める。
内閣の要となる官房長官には河村建夫元文部科学相(65)が内定。外相に中曽根弘文元文相(62)、総務相に甘利明前経済産業相(59)の起用が有力になっている。
総裁選で麻生氏と戦った石破茂前防衛相(51)の農相起用と与謝野馨経済財政担当相(70)の再任、斉藤鉄夫環境相の再任も内定している。
法相には総裁選で麻生陣営の選対本部長を務めた鳩山邦夫前法相(60)が復帰する見通し。
二階俊博経済産業相(69)、舛添要一厚生労働相(59)、野田聖子消費者行政担当相(48)の再任も有力だ。
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