自民党の新総裁に麻生太郎氏が選ばれた22日、中国地方選出の与党国会議員には「総選挙を戦う顔としてふさわしい」との受け止めが広がり、野党の国会議員は対決姿勢をあらわにした。
麻生氏の推薦人だった寺田稔氏(広島5区)は「地域再生を最優先に訴え、圧倒的な地方票を引き出した。予算配分の変更などで景気もよくなる」と強調。
中国地方選出で唯一の候補、石破茂氏(鳥取1区)を推した赤沢亮正氏(鳥取2区)は無念さをにじませながらも、「景気対策を重視する麻生新総裁は地方にとって希望が持てる」と評価。連立を組む公明党の桝屋敬悟氏(比例中国)も「選挙の顔としていい判断だ」と歓迎した。
一方、次期衆院選を「政権選択」と位置づける野党第一党の民主党。佐藤公治氏(参院広島)は「誰がなろうが自民党的体質では日本をよい方向へ変えるのは無理」と批判。平岡秀夫氏(山口2区)も「麻生人気は手ごわいが、政策に目新しさや説得力はなかった。必ず政権交代を実現する」と力を込めた。