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2008年09月22日(月) 10時51分

「いなくなっちゃったの?」幸満ちゃんの友達にも衝撃 千葉女児変死事件産経新聞

 千葉県東金市の路上に遺棄され死亡した成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)が通っていた市立第一保育所(同市東金)では、事件発生から一夜明けた22日朝、子供たちが保護者に手を引かれて通園。幼い子供が犠牲となった事件の衝撃から母親らの表情は一様に硬かった。

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 保育所は午前7時、普段通りに開所。市職員が周辺で警戒にあたり、保護者は子供の手を固く握ったり、抱き上げたりして足早に園内に入った。新井枝里子所長(56)は「子供たちは興奮しており『ゆきちゃん、いなくなっちゃったの?』と尋ねてくる子供もいる。遊びに集中できない様子です」と話した。

 年中のすみれ組に入っていた幸満ちゃんは、最近は運動会に向けてかけっこやお遊戯の練習を頑張り、19日の給食のときは「パン屋さんごっこ」を先生と楽しんだ。「パンおいしかったね」と楽しそうに話したといい、新井所長は「またやってあげたいと思っていたのに」と何度も涙をぬぐっていた。

 新井所長によると、21日夜に幸満ちゃんの母親の多恵子さん(37)から「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と電話があったという。

 同園の女児の母親(35)は「事件は人ごとじゃない。信じられず言葉にならない。現場周辺では変質者が多いと聞いていた」と硬い表情で話した。

 幸満ちゃんの友達の女児(6)が「ゆきちゃんとはお城で遊んだことがある。いつもピンクの水筒とプーさんの黄色のリュックを持ってきていたの」と無邪気に母親に語りかけると、母親は「子供は何が起きたかまだ分かっていないんです」と、強ばった表情のまま女児の頭をそっとなでていた。

 園内は静まりかえった様子で、普段は聞こえているはずの子供たちの遊び声も聞かれなかった。

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