2008年09月17日(水) 16時05分
努力の結晶 家族感動 上与那原選手マラソン「銀」(琉球新報)
【沖縄】北京パラリンピック男子マラソン(車いすT52)で、銀メダルに輝いた上与那原寛和選手の沖縄市南桃原の実家では、父寛忠(かんちゅう)さん(72)と母米子さん(72)が息子の快挙に目頭を熱くした。「1個でもメダルを取ったのは上等」「よく頑張った」と、パラリンピック県勢初のメダル獲得を喜んだ。
上与那原選手は北京大会で200メートルと400メートルで6位に入賞し、800メートルでは県勢過去最高の4位とメダルまであと一歩と健闘したが、上与那原選手は家族への電話では「メダルは取れなかった」と悔しそうに話していたという。マラソンに懸ける息子の思いが分かっていただけに、最後の種目で実力を発揮してのメダル獲得に両親の喜びもひとしお。
寛忠さんは「信じられない。いつも『無理しないように頑張れ』と声を掛けてきた。区民の皆さんからも応援をもらった」と喜び、「よく頑張ってきたねと声を掛けたい」とほおを緩ませた。米子さんも「メダルを取ってくると言って毎日練習していた」と、努力を結果に結びつけた息子の頑張りに感動した様子。
2人は目頭を熱くしながら「激励してくださった皆さんのおかげ」と支援に感謝し「本当によく頑張った」と思わず手をたたき「お疲れさま」と、息子をねぎらった。
実家には一時帰省しているめいの愛菜さん(21)=神奈川県=とその息子で5カ月の希星(きあら)ちゃんも一緒に応援。愛菜さんは「寛和にいにい、やったー。かっこいい。とってもうれしい」と声を張り上げた。実家には、親類らからの祝福の電話がひっきりなしに掛かっていた。
(比嘉基)
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