2008年09月15日(月) 10時02分
デリバディブ市場が緊急取引、米リーマン破産申請の可能性で(ロイター)
[ニューヨーク 14日 ロイター] 緊急に市場を開いたデリバティブ市場では、米リーマン・ブラザーズ<LEH.N>が破産申請する可能性が高まるなか、このエクスポージャーを縮小する動きがでている。
国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)は声明で、ニューヨーク時間(米東部時間)の午後2時(日本時間15日午前3時)から2時間、デリバティブ市場を開くことを明らかにした。市場筋によると、その後2時間延長されたが、引け後もリーマンへのエクスポージャーを縮小する動きが続いている。
取引されているのは、クレジット、株式、金利、外為、商品のデリバティブ。市場筋によると、休日の特別取引は連邦準備理事会(FRB)の要請により始まった。リーマンが破産申請した場合のリスクを減らすことが目的。
声明によると、「取引は、ニューヨーク時間の14日午後11時59分(日本時間15日午後零時59分)までのリーマン破産申請を条件とする。もし申請がなかった場合は、取引はなかったものとする」としている。
米債券運用会社PIMCOのビル・グロース氏は、取引は「かなり少なくおそらく総額10億ドル程度だろう。しかし社債のスプレッドはかなり拡大した」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000419-reu-bus_all