【サイパン(米自治領)15日共同】一九八一年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンの最高裁は十五日、拘置中の元会社社長
また最高裁は、判決が確定した事件で再び罪に問われない「一事不再理」の原則を最高裁が判断できるかどうかについて意見書を提出するよう、検察、弁護側双方に命じた。期限は二十二日までとしている。
最高裁によると、二十三日は判事三人が出席し、移送を認めるか、人身保護請求を認めて釈放するかを審理するが、判断の日時は不明。
サイパンの地裁は十二日、「一事不再理の原則違反などについては判断できない」などとして人身保護請求を棄却し、身柄移送を命令、弁護側が即日上訴していた。
ロス市警やサイパンの検察当局は移送命令を受け、十八日にも三浦元社長をロスへ移送する方針を決めていたが、元社長は少なくとも二十三日まではサイパンにとどまることになった。
主任弁護人のバーライン弁護士は記者会見し「決定をとても喜んでいる。移送をめぐっては憲法上重要な争点が残されており、最高裁はそれを尊重したのだと思う」と話した。
ロス市警で事件を担当するリック・ジャクソン捜査官ら四人は十五日夜にサイパン入りし、空港で記者会見する予定。