北朝鮮による拉致被害者家族会と支援団体「救う会」などは15日、東京都内で集会を開き、日朝が合意した拉致被害者の再調査の確実な実施を北朝鮮に求めるよう、日本政府に働き掛けていく方針を確認した。
横田滋さん(75)、早紀江さん(72)らは「金正日総書記の健康問題など変動が多く、また時間がかかるのかと不安だ」「新首相が決まり次第、最優先課題として拉致問題を解決するよう声を伝えたい」と発言。「再調査の先送りを許さない」などと決議した。
集会では北朝鮮の元工作員とされる男性(72)によるビデオ証言が上映され、1975年4月に兵庫県高砂市で出勤途中に失跡した会社員萩本喜彦(はぎもと・よしひこ)さん=当時(35)=を「平壌市内で見かけた」と証言した。