石川県白山市の神社で男が祭りの会場に車で突っ込み、かまで切り付け1人が死亡、6人が重軽傷を負った事件で、逮捕された金沢市の露天商新井敏明容疑者(42)は、鶴来署捜査本部の調べに「悪口を言った(主催者側の)人かどうか確認せずに襲った」などと供述していることが15日、分かった。襲う対象は祭りの主催側の関係者なら誰でもよかった可能性があるとみて調べる。
捜査本部は同日、殺人などの容疑で新井容疑者を送検した。
調べによると、新井容疑者は13日夜、露店を閉めていったん祭り会場を離れたが、主催者側の人に悪口を言われたのを思い出し引き返したと説明。相手の確認はせず車で突っ込み、かまで切り付けたという。
悪口の内容については、主催者側の複数の人物に「向かってこれないだろう」などと言われたと話しているというが、あいまいな点が多く、詳しく追及する。
新井容疑者は暴力団組員と供述しており、祭りには主催者側の要請で露店を出していたという。