【モスクワ15日共同】ロシアのメドベージェフ大統領は15日、ロシアがグルジアからの独立を承認した南オセチア自治州とアブハジア自治共和国との友好協力に関する合意文書に「週内に署名する」と述べた。モスクワでの財界関係者との会合で明らかにした。
大統領は同日、合意文書の内容を承認。合意文書には軍事面の協力も含まれると述べた。
また大統領は、ロシア市場は世界に開かれており対決や孤立は望んでいないとし、経済政策に変更はないと強調した。一方で「制裁の痛手は相互がかぶることになる」と述べ、グルジア侵攻後の欧米諸国の一部による対ロ制裁の動きをけん制。他国がロシアの世界市場へのアクセスを妨害すれば、国内市場を発展させることで対抗するとの考えを示した。
ロシアに対しては、グルジア侵攻を批判する米国が世界貿易機関(WTO)加盟支持を見直す考えを示している。