【北京15日共同】中国衛生省は15日、有機化合物メラミンに汚染された粉ミルクで乳幼児が腎臓結石などにかかった問題で、患者数が全国で1253人に達したと発表。河北省公安庁は同日、メラミンを牛乳に混ぜて同省石家荘市のメーカー三鹿集団に出荷した疑いで、同市内の男2人を逮捕したと発表した。
衛生省によると、死者数は1人増えて2人となった。いずれも甘粛省の乳児で、1人は生後5カ月の男の子で5月に死亡、もう1人は8カ月の女の子で7月に亡くなった。患者のうち340人が入院治療中で、うち53人は重症だという。
また河北省公安庁によると、2容疑者は兄弟で2004年に牛乳の生産、販売を開始。約300頭の乳牛を飼育、三鹿集団に粉ミルクの原材料となる牛乳を出荷していた。
牛乳が三鹿側から数回にわたり不合格になったため、昨年末からタンパク質の含有量を増やすためメラミンの添加を始めた。メラミン20キロを石家荘市内で購入、メラミンを混ぜた牛乳の出荷量は日量約3トンだった。