自民党総裁選5候補の街頭演説会は14日、名古屋市と新潟市で行われた。全国遊説2日目となった愛知・名古屋駅前では、前日の大阪から一転、ガチンコの政策アピール合戦になったが、道路まであふれた聴衆1万人(党発表)が大きく沸く場面はなかった。
トップの石原伸晃元政調会長(51)は年金・介護・医療をテーマにまじめ演説。続く小池百合子元防衛相(56)は「官僚主義から政治主導に変えていこう。省庁の縦割りをなくす」と声を上げたが、聴衆の反応は鈍いまま。
3番手の麻生太郎幹事長(67)は景気対策を訴え、岡崎市の集中豪雨を例に「公共工事=悪のごとく言うけれど、あれ、名古屋で降ったらこの辺、全部洪水よ」と麻生節。5人中1番の拍手を浴びたが、熱狂には至らず、聴衆も減り始めた。その後の石破茂前防衛相(51)、与謝野馨経済財政担当相(70)の演説は消化試合の雰囲気だった。
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