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2008年09月14日(日) 01時08分

ロス郊外で通勤列車衝突!一部車両が炎上、17人死亡スポーツ報知

 米ロサンゼルス郊外のチャッツワースで12日午後4時半(日本時間13日午前8時半)ごろ、帰宅客を乗せた通勤列車と貨物列車が衝突、AP通信は13日、消防当局の情報として少なくとも17人が死亡したと報じた。ロサンゼルス市の市長は12日夜の記者会見で135人が重軽傷を負ったと発表、死者はさらに増える可能性があるとの見方を示した。

 通勤列車には乗客が閉じ込められており、救助作業が夜を徹して行われた。米メディアによると、ロス市警幹部は死者が20人に達する可能性があると語った。在ロサンゼルス日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はないが、さらに確認作業を進めている。

 米メディアによると、双方の列車は鋭角なカーブの単線区間を対向して走行中に衝突した。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は、北に向かっていた通勤列車が衝突回避用の線路で南行きの貨物列車の通過を待つ決まりになっている、との鉄道関係者の話を伝えた。地元当局が原因を調べている。

 AP通信によると、通勤列車には約220人が乗っていたとみられ、衝突後に横転、炎上した。けん引用の先頭車両は、乗客が乗った2両目の車両にめり込むような状態になった。貨物列車は7両が大破した。

 事故現場はロス中心部から北西約50キロ。通勤列車はロスの交通渋滞緩和のために運行されている「メトロリンク」で、市中心部から同市北西部ベンチュラ郡に向かう途中だった。

 ロスでは2005年1月、自殺しようとした男が線路上に停車させた大型乗用車に列車が衝突、11人が死亡する事故が起きている。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080913-OHT1T00110.htm