全国肢体不自由児・者父母の会連合会の全国大会が13日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。会員や障害者福祉の担い手ら約800人が集い、「格差のない共生社会の実現」をテーマにした講演やシンポジウムに耳を傾けた。
福山平成大福祉健康学部の藤井悟教授は講演で「障害者自立支援法で格差などの新たな課題が生まれている」と指摘。さらに「父母の会」の活動が40年余り続き、高齢化が進んでいるとして「継承が必要」と強調した。
福山市と鳥取市の会員や施設の関係者など5人によるシンポジウムでは、自治体によってサービス利用料や、特別支援学校の配置が異なる実情などが報告された。
最終日の14日は、厚生労働省の担当者が障害者福祉制度の方向性などを報告。障害者自立支援法の根本的な見直しなどを訴える大会決議文を採択する。
【写真説明】「格差」をテーマに開幕した全国大会