米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の汚染米転売問題で、和歌山市は14日、市内の米穀店が大阪府の卸業者から購入したもち米の一部を検査した結果、残留農薬基準の倍の農薬メタミドホスが検出されたと発表した。
和歌山市などによると、汚染米は米穀店が2−6月に7回にわたり、計2250キロを仕入れ、うち2156キロを3−7月に4回に分けて市内に布教本部がある「神路原神社」に売った。
神社によると、5月5日と8月2日の祭りで、信者や地元の住民約6000人に計数万個のもちを配布。少なくとも約5年前から、同じ米穀店のもち米を使っていたという。
市が米穀店に残っていた在庫94キロを検査、メタミドホス0・02ppmを検出した。市は「食べても問題のない値だが、速やかに回収して廃棄する」としている。健康被害の報告はないという。