日本初の前面展望車両として知られる名古屋鉄道の7000系パノラマカーが14日、金山(名古屋市)−河和(愛知県美浜町)間で、6両編成での「さよなら運転」を行った。
運転席を2階に移し、最前部を座席にした画期的なデザインで、1961年のデビューの翌年に鉄道友の会が選ぶブルーリボン賞を受賞。以来40年以上、多くの鉄道ファンに愛されてきた。
金山駅にはこの日、約700人のファンらが詰め掛けた。前日から並び一番乗りした会社員夫婦は「小さい時からのあこがれ。名鉄の宝なので1両でもいいから残してほしい」と話し、展望車に乗り込んだ。
名鉄では4両編成の列車も含め、来年度中にすべての7000系パノラマカーが引退する予定。
(共同)