自民党総裁選(22日投開票)候補の全国遊説が13日、大阪・難波の高島屋前からスタートした。小池百合子元防衛相(56)が、プロ野球阪神タイガース・今岡誠内野手(34)の元後援会長の肩書をアピールするなど、関西色の濃い熱弁が展開された。
石原伸晃元政調会長(51)に続きマイクを握った小池氏は「阪神はマジック17(演説のあった13日昼時点)ですね。私、今岡選手の後援会長なんです。1軍に帰ってきたし、頑張ってほしい」復帰戦だった11日のヤクルト戦(甲子園)でサヨナラ押し出し四球を選んだヒーローとのつながりを持ち出し、約3500人の聴衆へ売り込んだ。
もっとも小池氏の選対事務所などによると、1997年のプロ入り後からしばらく後援会長を務めたが、現在は退いているとか。プチ経歴詐称?をしてまでの必死のPR作戦を展開し、締めくくりは「小泉内閣をしっかり受け継ぎ、霞が関をぶっ壊す! やりまっせ!」。小泉純一郎元首相(66)の名も交え、兵庫・芦屋出身の候補は、滑らかな関西弁で宣言した。
麻生太郎幹事長(67)も負けずに「『どうでっか』と聞かれて、関西弁で『あきまへん』なら問題。『ボチボチでんな』くらい言える世の中にしないと」と、コテコテの関西弁で反撃。
2人のパフォーマンスに触発されたか、石破茂前防衛相(51)の後に口を開いた与謝野馨経済財政担当相(70)も「私は4分の1、堺市の出身」と切り出し、堺市出身の歌人・与謝野晶子の孫という大阪とのつながりを強調。早期の衆院解散・総選挙を視野に、ニュー自民党のアピールを狙った全国遊説らしいパフォーマンスとなった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080914-OHT1T00085.htm