2008年09月14日(日) 20時56分
<全日空>システム障害で終日混乱 欠航など5万人に影響(毎日新聞)
14日未明、全日空のコンピューターシステムに障害が起き、全国の空港の端末を使った搭乗手続きができなくなった。各空港で社員が手作業で手続きをとるなどして対応したが、羽田空港の発着便を中心に国内便の欠航や遅れが相次いだ。正午前にシステムは復旧したが、欠航などで航空機のやりくりがつかずに終日混乱。午後8時半現在で53便が欠航、259便が遅れ、計約5万1400人が影響を受けた。
全日空によると、14日午前3時45分ごろ、北九州空港で端末が起動しないトラブルが発生。その後、羽田、伊丹、福岡など全国約50の空港にある約1000の端末のうち、9割ほどが起動しないことが判明した。端末情報を管理するシステム(サーバー)内の日付を管理する機能に何らかの障害が起きたとみられ、この機能を停止することで復旧した。
復旧までに搭乗手続きを手作業で行ったため、便数や乗客数が多い羽田空港などでは、搭乗手続きが間に合わずに欠航や遅れが相次いだ。影響した便はこの日の全運航便の約4割にあたる。また、全日空のシステムを利用するスカイネットアジア航空やスターフライヤー航空でも一部欠航した。
全日空では昨年5月、ホストコンピューターと空港端末を結ぶネットワークの障害で、130便が欠航するなどし約7万人に影響が出た。今回は、このトラブルとは無関係とみられている。【内橋寿明】
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