2008年09月13日(土) 07時51分
汚染米転売問題 奈良に流通のもち米「残留農薬なし」(産経新聞)
米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米を含むもち米が、給食大手「日清医療食品」(東京都千代田区)を通じて食用として流通していた問題で、県内でも事故米混入の疑いがある米が計7施設に99キロ納入され、うち約9割がすでに食べられていたことが12日、県の調査で分かった。検査の結果、残留農薬成分は検出されず、これまでに健康被害などは報告されていないが、県では今後、ほかに事故米の流通がなかったかどうかについても調べる。
県食品・生活安全課によると、問題のもち米が納入されていたのは、県内の1病院と、高齢者福祉施設など6つの施設。県では11日、三笠フーズの工場がある福岡県からの通報を受け、調査を開始。その結果、今年5月14日〜9月5日の間に米国産として計99キロが納入され、うち87・94キロが赤飯などにしてすでに食べられていたという。
残量11・06キロのうち、6〜7月に精米調整された3施設の2・36キロについて、県は保健環境研究センター(奈良市)で、メタミドホスとアセタミプリドの残留濃度のサンプル検査を実施。いずれも農薬成分は検出されなかった。残る8・7キロは返品される。
同課では「今後、新たな納入の情報が入れば、さらに調べる」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080913-00000029-san-l29