民主党は12日、次期衆院選の第1次公認として小選挙区の候補者187人を発表したが、小沢一郎代表(66)の公認は本人の強い意向で見送られた。小沢氏を巡っては“国替え”の憶測も出ているため、与党側を揺さぶる思惑がありそうだ。
小沢氏に関しては、公明党の太田昭宏代表(62)の地元・東京12区など与党幹部の選挙区で、刺客として“国替え”出馬も取りざたされている。小沢氏は5月の会見で「今、そういう考えはない」と否定したが、「将来的にはあり得るのか」との質問には「考えてないのに答えようがない」と答えを濁していた。
鳩山由紀夫幹事長(61)は小沢氏の“国替え”について「代表は選挙戦の象徴となるような形にしようと考えているのではないか。選挙区を替える可能性もあると思う」との見方を示した。
民主党はこれまでに、現職を含め246人の公認を内定していたが、党独自の調査結果を踏まえて1次公認を大幅に絞り込んだ。有権者への浸透が進んでいない候補者を外すことで、引き締めを図る狙いがあるとみられている。
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