記事登録
2008年09月13日(土) 22時23分

<C型肝炎訴訟>原告団と田辺三菱 9月末にも和解合意へ毎日新聞

 薬害C型肝炎訴訟の弁護団は13日、被告企業「田辺三菱製薬」(旧ミドリ十字、本社・大阪市)と早ければ9月末にも、和解のための基本合意を締結する見通しを明らかにした。同社と持ち株会社の取締役会で基本合意書案が了承されれば、同社側と原告団が出席する謝罪集会が9月末に行われ、この場で合意書を締結する。

 全国原告・弁護団は13日、仙台市内で会議を開き、「被害を防止できなかったことの責任を認め、被害者と遺族に深くおわびする」と明記し、再発防止を誓う内容の基本合意書案を了承した。

 同社側は今年1月からの和解協議で「1審判決で血液製剤の投与の事実を認められなかった原告との和解は困難」との主張を崩さなかった。このため、全員一律の解決を求める原告団は、裁判での和解は困難と判断。損害賠償の請求権を放棄する形で訴訟を終結させる方針を確認した。【川辺康広、伊藤絵理子】

【関連ニュース】
C型肝炎とは
民主:薬害肝炎訴訟原告・福田さんに立候補要請 衆院選
薬害C型肝炎:血液製剤投与、告知状況を調査へ 国所管は職員派遣−−厚労相
薬害C型肝炎訴訟で初の和解勧告(11月8日朝刊)
クローズアップ2007:薬害肝炎訴訟・和解勧告 国の謝罪カギに(11月8日朝刊)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080913-00000107-mai-soci