記事登録
2008年09月12日(金) 18時32分

三浦元社長が上訴…近く身柄移送手続きかスポーツ報知

 1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で、米自治領サイパンで逮捕、拘置中の元会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=の弁護人は12日、人身保護請求を棄却し自治領政府にロサンゼルスへの身柄移送を命令したサイパン地裁の決定を不服として、最高裁に上訴した。

 地裁決定を受け、ロサンゼルスの司法当局は早急に今後の対応を協議するとみられ、三浦元社長の身柄移送の司法手続きが近く動きだす可能性がある。サイパンの司法当局者は「移送は最高裁の判断を待たずにできるし、決定は覆らないだろう」と自信を示している。

 三浦元社長は2月の逮捕以来、サイパン・ススペ地区の収容施設に拘置中。関係者によると約1か月前に施設内に新設された別の部屋に移された。以前よりも自由な行動が制限されるようになり、待遇に不満を漏らしているという。在サイパン駐在官事務所の領事らと電話や接見で連絡を取っており、改善希望などを伝えているとみられる。

 ロサンゼルス郡地裁は26日(日本時間27日)に弁護側の逮捕状取り消し請求に対する決定を言い渡す予定。サイパンのある検察官は「彼は言い渡しの法廷には出ることになるだろう」と近日中の移送を示唆した。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080912-OHT1T00149.htm