2008年09月12日(金) 13時32分
法務省職員、国賠訴訟の書類紛失(産経新聞)
法務省は12日、同省大臣官房訟務部門の男性職員が8月31日に国家賠償請求訴訟の書類を紛失したと発表した。書類には事件関係者23人の氏名、3人については職業も記されている。法務省は事件名を公表せず、23人にも紛失した事実を知らせていない。書類は現在も見つかっていないが、悪用されたとの情報はないという。男性職員は9月5日に厳重注意処分を受けた。
同省によると、男性職員が書類を紛失したのは8月31日午前。出勤のため、JR京浜東北線有楽町駅で降りたところ、電車内に書類を置き忘れたことに気づいた。書類は前日、許可を得て自宅に持ち帰っていた。
事件名を公表しない理由について、同省は「紛失した状況から捨てられた可能性が高い。現段階で事件名を公表すれば、関係者に不安を与え、かえって迷惑をかける」と説明。国家賠償請求訴訟の事件関係者が、同省に問い合わせをしても答えるつもりはないという。
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