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2008年09月12日(金) 21時54分

大阪府教委に盗聴器、男性指導主事が設置「会話知りたかった」読売新聞

 大阪府教委(大阪市中央区)の高等学校課生徒指導グループの職員の机に盗聴器が仕掛けられていたことが12日、わかった。府教委が調査していたところ、同日午後5時ごろ、同課の別のグループに所属する男性指導主事(48)が「自分が設置した」と名乗り出た。

 指導主事は「生徒指導グループが楽しそうに話していたので、会話を知りたかった。迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。

 府教委によると、11日午後11時ごろ、街頭で盗聴器の発信源を探すテレビ番組を収録中の民放関係者から「盗聴器の電波を傍受した」と連絡があった。調べたところ、生徒指導グループの机の上のコンセントに、二またコンセントに偽装した盗聴器が差し込まれていた。

 指導主事は、盗聴器を6月上旬に通信販売で約2万5000円で購入し、同中旬に設置。8月上旬までに、1回あたり数分、計20回程度、自分の席からイヤホンで傍受していたという。

 盗聴器は、周囲7〜8メートルの音声を拾い、半径約100メートルの範囲で傍受できる性能があると見られる。

 高等学校課には5グループがあり、職員は約50人。生徒指導グループには男性8人、女性3人がいる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080912-00000065-yom-soci