大阪府教育委員会の高等学校課内で盗聴器が見つかった問題で、府教委は12日夜、同課の男性指導主事(48)が仕掛けていたと発表した。
指導主事は同日夕、府教委幹部に自ら名乗り出た。「同僚職員の会話に興味があった」と話し、6月中旬から8月中旬にかけて20回程度、自分の机の引き出しに受信器を置き、イヤホンで会話を聴いていたという。
府教委によると、指導主事は6月上旬、通信販売でコンセントのタップを装った盗聴器を2万5000円程度で購入。6月中旬、高等学校課生徒指導グループの机上に仕掛けた。
同グループの職員は男女4人。別のグループ所属の指導主事は「楽しそうに話していたので会話の内容を知りたかった」と話し、勤務時間中にも盗聴していたという。
指導主事は1982年に教員として府に採用され、2000年から府教委に勤務している。
府教委は12日午後、府警東署に発見の経緯を説明、盗聴器を任意提出していた。
府庁別館5階の高等学校課は、昼間は誰でも出入り自由なため、外部の人物が設置したとの見方も出ていた。
府は週明けの16日から、ほかにも盗聴器が仕掛けられていないか、府庁本館と別館を調査する予定。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080912-OHT1T00270.htm