2月までデオデオ(広島市中区)などが入店していた広島市中区袋町の旧ダイエー広島店の建物が近く解体されることが10日、分かった。土地・建物を所有する米投資会社ローンスター傘下のスター・キャピタル(東京)の特別目的会社(SPC)が明らかにした。
SPCによると、跡地活用は現時点で未定。新ビル建設についても「保有するか投資物件として売却するかなどを含め、選択肢の中から慎重に判断したい」としている。SPCは、建設会社の大井建興(名古屋市)に解体工事を発注した。工期は12月27日までで地上6階、地下1階建てビル(延べ約6600平方メートル)の地上部分を解体し撤去する計画。
旧ダイエー広島店は2月、入店していたデオデオなど4店がすべて退出した。周辺の商店街などから、集客力のある商業ビルの設置を求める声が上がるなど、跡地活用策に関心が集まっている。SPCは「今後の開発方針については地元とも協議中」としている。
【写真説明】解体工事に入った旧ダイエー広島店の建物(広島市中区)