記事登録
2008年09月11日(木) 18時00分

オリンピックから半月で「スピード社水着」株が暴落 同社株に何が起こったのかMONEYzine

 北京オリンピック前の6月前半にその着用をめぐって巻き起こった「水着問題」により、株価が沸騰したゴールドウイン。同社は英国スピード社の水着「レーザー・レーサー」の国内販売権を持つ企業だ。

 同社株はもともと200円程度の株価で推移していたが、2008年の北京オリンピックシーズンに向けて投入されたスピード社の新水着「レーザー・レーサー」を着用した選手が、次々と世界記録を更新すると、ゴールドウイン社の株価も急騰、ストップ高も経験し、6月12日には半月前の倍以上の水準となる539円の値をつけた。

 しかし同水着を着用した北島康介選手が男子100m平泳ぎで優勝した8月11日以降、なぜかゴールドウイン社の株価は大幅下落、男子200m平泳ぎで2つ目の金メダルを獲得した14日も引き続き下げ、オリンピック後半月ほどたった9月11現在は215円と、ほぼ去年の水準まで株価は戻ってしまった。

 この値動きについて、金融情報サービス会社フィスコの岡村友哉氏はこう説明する。「ゴールドウインは継続前提の疑義が注記されており、もともとは倒産リスクの高い低位株でした。ただ、北島選手の金メダル獲得後の暴落は、材料の出つくしにしては早く飽きられた印象が強いです」。

 実際に急騰時に同社株を購入したのは個人投資家が大部分で、6月中旬辺りから信用買い残がかなり増えていた。株価が下がるにつれて、買い方の反対売買で大崩れした模様だ。

【関連記事】
私がスピード社よりミズノ株に注目する理由
北島康介選手の所属「サニーサイドアップ」が上場
企業の祭典 北京五輪を2倍楽しむ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000000-sh_mon-bus_all