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2008年09月11日(木) 11時17分

<死刑>3人執行 保岡法相の命令は8月の就任以降初毎日新聞

 法務省は11日、3人の死刑を執行したと発表した。執行されたのは▽萬谷義幸(68)=大阪拘置所収容▽山本峰照(68)=同▽平野勇(61)=東京拘置所収容−−の各死刑囚。死刑執行は6月17日以来で、保岡興治法相の命令は8月の就任以降で初めて。

 死刑執行は法相の命令が出なかった約3年4カ月の中断後、93年3月に再開された。再開後に執行された死刑囚は計73人になった。

 確定判決などによると、萬谷死刑囚は強盗殺人罪の無期懲役刑で受刑し87年に仮出所後、大阪市内で女性(当時19歳)を強盗目的で刺殺したり、女性(当時18歳)を鉄パイプで殴るなど4件の事件を4〜9カ月間に起こした。

 山本死刑囚は04年、神戸市でいとこの男性(当時68歳)と妻(当時75歳)を刺殺し現金などを奪った。平野死刑囚は94年、以前に住み込みで働いていた栃木県市貝町の牧場経営者(当時72歳)宅に侵入し、経営者と妻(当時68歳)を殺害。現金などを奪い経営者宅に放火して全焼させた。

 保岡法相は00年7〜12月の第2次森内閣でも法相を務め、在任中の死刑執行は3人。鳩山邦夫前法相下では4回の執行がほぼ2カ月おきに行われたが、今回もそれに近いペースが維持された。【石川淳一】

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