京都府京丹波町の入所型フリースクール「丹波ナチュラルスクール」の虐待事件で、入所者の多くが京都府警に「入所した日から暴力を受けた」と話していることが9日、分かった。
入所者が寝泊まりする部屋は外から三重に鍵がかかり、暴力について口止めされていたことも判明。同課などは経営者の朴聖烈容疑者(60)=傷害容疑で逮捕=らが日常的に虐待し、隠ぺいしたとみている。
スクールは食事やトイレの時間、風呂の回数を厳しく制限。食事は約5分、トイレは1日数回で時間帯が決められ、順番に入って最後の1人が水を流す決まりだった。入浴は夏場で2日に1回、冬場は5日に1回だけだったという。
府警によると、16歳から35歳までの入所者の男女12人のうち9人が、朴容疑者に入所後すぐ個室に呼ばれ、木刀で殴られたと訴えた。
その後も数回から数十回にわたって殴られたといい、府警は日常的な虐待の実態を調べている。