京都府京丹波町の入所型フリースクール「丹波ナチュラルスクール」の虐待事件で、8月に被害者の少女ら3人が逃げ出した後、部屋の外鍵が3つに増やされたことが10日、京都府警捜査1課などの調べで分かった。
自宅から施設に連れて行かれる際、手錠をかけられたと話す入所者がいるといい、府警は「塾長室」と呼ばれていた朴聖烈容疑者(60)=傷害容疑で逮捕=の部屋などから手錠数個と木刀1本を押収し、虐待や監禁の実態解明を急ぐ。
入所者の1人は「戸塚ヨットスクールみたいになりたいか、と言われた」と話しているという。
府警は朴容疑者を同日、送検した。
府警によると、3人は8月13日未明、京丹波町内のコンビニ店に助けを求めて駆け込んだ。施設から逃げる際、内側からドアを揺するなど力を加えて逃げたという。その後、新たに外付けの鍵がドアの上下2カ所に取り付けられていた。