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2008年09月09日(火) 10時17分

丸八証券の相場固定事件、元会長に懲役1年4月判決…名古屋地裁読売新聞

 名古屋市の証券会社「丸八証券」が、新規上場の主幹事を引き受けた企業の株価を不当に高値で維持した事件で、旧証券取引法違反(相場固定)罪に問われた同証券元会長・吉田則雄被告(68)の判決が9日、名古屋地裁であった。

 波多江真史裁判長は、懲役1年4月(求刑・懲役2年6月、罰金200万円)の実刑判決を言い渡した。

 吉田被告は、同証券が2006年3月に、食品会社「ケイエス冷凍食品」(大阪府)の新規上場で主幹事を担当した際、同証券元リテール本部長(59)ら2幹部に、株価を公募価格の1850円以上で維持するよう指示。同年4月〜5月、2幹部から指示を受けた営業担当らが、顧客約100人に同社株の購入を勧めて、1850円の指し値で市場で買い付け、同社の株価を1850〜1900円の間に固定させたとして起訴された。

 同事件を巡っては今年6月、元幹部2人と、法人としての同証券に有罪判決が出され、確定している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000007-yom-soci