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2008年09月08日(月) 11時41分

佐賀の業者通さず=350トン、「食用」で福岡直送−汚染米問題で三笠フーズ時事通信

 米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が農薬やカビ毒に汚染された事故米を食用と偽り転売していた問題で、同社九州工場(福岡県筑前町)が佐賀県の業者に工業用に出荷したとされていた事故米350トンが、実際には同工場から直接、福岡県の食品加工会社に搬入されていたことが8日、分かった。
 三笠フーズによると、九州工場は昨年11月から今年8月にかけ、有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された中国産のもち米計350トンを、福岡県の食品加工会社に納入していた。8月には67トンを搬入し、うち55トンは同月29日、農水省が食品会社の倉庫で発見した。この会社は事故米と知らず購入していたという。 

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〔図解〕三笠フーズからの転売先(農水省公表)
〔用語解説〕「メタミドホス」
カビ汚染米、検査せず=福岡で転売発案-三笠フーズ
汚染米を食用に転売=カビ毒、メタミドホス検出の約300トン-農水省が回収指示

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080908-00000053-jij-soci